さどっさりストーリー

佐渡の柿もち

  • Twitter
  • Instagram


少し焦げ目が付く程度にこんがりと焼いた柿もち。ゆっくりと噛みしめると、ほんのりとした甘さと干柿の香りが口の中に広がっていきます。

『佐渡の柿もち』はその名の通り、柿を練り込んだお餅のこと。佐渡産のもち米に干し柿、そして塩。材料はこれだけで、すべて佐渡産のものを使用しています。

この柿もちを製造しているのが五十嵐敏郎さん・尚子さんご夫妻。2009年、敏郎さんの定年退職をきっかけに、尚子さんの故郷である佐渡へ移住しました。


「私の生まれ育った南部の赤泊地区では、昔から冬の間に干柿が完成すると、それを練り込んで柿もちを作って食べていました。農作業のない、冬の間ならではの農家の楽しみだったのです。ですが、私たちが佐渡にUターンした頃にはすでに、柿もちを作っている方が高齢化し、ほとんどいなくなっている状況でした。私自身柿もちが大好きでしたし、幼い頃から親しんだ地元ならではの食文化を守りたい――そんな思いが強くなり、夫婦で柿もち作りを始めたのです」(尚子さん)。

素にして上質――。これは五十嵐敏郎さん・尚子さんご夫妻が柿もち作りをする上で何より大切にしていることです。使う食材はいたってシンプル。ですが、その分非常に難しく長い期間をかけて試行錯誤を繰り返したなかで、ようやく今のように安定した味の柿もちを作れるようになったそうです。



「作る時に干柿を蒸すのですが、干柿は熱を加えると渋が戻ってしまうんです。その調整具合が難しいのと、もち米と干柿の比率がちょうどよいバランスになるようにするのが作る時のポイントです」(敏郎さん)



どこか懐かしさを覚えるような干柿の香りと、じんわりと広がる自然な甘み。砂糖は一切使わず、逆に佐渡産の塩を少々加えることで甘みが引き立てられているのです。まずはオーブントースターやホットプレートでシンプルに焼いて、柿もち自体のおいしさに触れてみてください。そのほかに、アレンジレシピとして、上にゴーダチーズを乗せミニトマトなどを添えてイタリアン風にするのもおすすめの食べ方です。

おふたりが営む佐渡の柿餅本舗では、柿もちのほかに自然栽培の古代米の玄米を使った『佐渡の古代もち』や佐渡産のヨモギを練り込んだ『佐渡のよもぎもち』などを製造・販売しています。

「柿もちをはじめ、佐渡ならではの食文化を感じられる加工品の作り手が年々減ってきています。なので、夫婦ふたりでの手作業なので少量しか作ることはできませんけれど、これからも頑張って素朴なおいしさを伝えていきたいと思っています」(敏郎さん)。



お米と干柿――佐渡を代表する食材だけで作られる柿もちは、まさに自然豊かな島の恵みを凝縮した、島ならではの食べ物と言えます。加えて、この柿もちには五十嵐敏郎さん・尚子さんご夫妻からのたっぷりの佐渡愛と島ならではの食文化をたくさんの人たちに伝えていきたいという、熱い思いもパッケージされています。

商品購入はこちらから

この記事をシェアする

  • さどっさりストーリーはこちら
  • 商品一覧はこちら
カートに追加しました。
カートへ進む
ページトップへ